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音程について。

さて、今日は2日間あった、
CDのレコーディング2日目でした。
音楽の世界では,ライブミュージシャン,スタジオミュージシャン、
と言う,くくりがあるくらい、
生のライブ演奏と、録音等残る音創りをする演奏は
全く違うものとされています。
つまり、生の演奏というのは、
『生もの』
と言われるように、その時その場限り、その空間そのもの
といっても良いかもしれません。
しかしながら、例えばCDというのは、
ある切り取られた一つの空間を
何度もいろんな方法で体感できる、
空間というよりも。
作品的要素が強い、といえば良いでしょうか。
ですから、演奏者は、、、
というより、
私は、
ライブで演奏するときは、
極力,グルーブを大事に、
また自分自身も楽しみつつ、
お客さんを,楽しませる、
というのが、意識の大きいところですが、
レコーディングとなると、
どちらかと言えば、
クリック(安定したテンポ)重視、リズム重視、正確さ重視、
という、
いわば、自分との戦い
みたいなところがあるんですね。
それ故,傾向としては
ライブミュージシャン、
と言われる方々は、
パッションありき、の
アグレッシブで、熱い演奏をされる方が多く、
スタジオミュージシャン、
と言われる方々は、
安定感ある正確な演奏をされる方が多いと言うのが常です。
というわけで、どちらかと言えば
スタジオワークが得手でない自分としましては、
いつもながら、
精神力を必要とする2日間でした。笑
擦弦楽器に於いて、まず
第一に難しいとされるところは、
音程をとる場所が、感覚でしか分からない、
という、
フレットレス楽器だということが、大きく挙げれると思います。
私も、レコーディングでは
そこにかなり高い意識が向くため、
やたら疲れる,という事もあるんですが
しかしながら、
この、音程が,安定しない限り、
録音状態は悲惨なものになります。笑
そんな今日、たまたまタイミングよく(?)
生徒さんから、
メールで、正確な音程の取り方についての
質問があったのですが,
私が,実践した音程の正確な取り方は、
チューナーを使用すること
でした。
楽器の、
一番低い音から、半音ずつ、
チューナーの表示に沿って、
一音一音、正確にとっていく、
ということを、毎日繰り返し行いました。
今でも,練習前には、
時間が切羽詰まっている時以外は
やっていますが、
とにかくこれを
繰り返し実践する事です。
それにより、耳と体が、双方で
少しずつ
正しい音程と、
そのための位置関係を
理解します。
もちろん、そのためにはチューナーに表記される
音のアルファベッ表記が、まず解読できるようになって、
それが,楽器に照らし合わせた結果、
どの音になるのか、
という理解が必要ですが、
そういった行程も、
楽しみつつ出来ると良いですね。
ちなみに、この練習をする際は、
なるべくワンボーイングをたっぷり、
弓を余すところなく使いつつ、
楽器自体をしっかり響かせることで、
楽器自体の鳴りも、良くなります。
正しい音感、正しいリズム感、正しいテンポ感、
音の理解の仕方、
どれに於いても、日々の積み重ねでしか
養うことはできないのだということを、
再確認するとともに、
日々精進、
を,心に据え直した
2日間でした。
生徒の皆さんも,
焦らず,休み休み、一緒に頑張っていきましょう。