二胡 弾き方 弓使い ②
一昨日は、台風という事で
壮絶な風と雨でした。
一昨日は、
ちょうど、宮島で奉納演奏が行われる日で、
ジャーパンファンさんが、
演奏予定という事で、
生徒さんの中にも、
聴きにいく予定だった方が、
たくさんおられた気がしますが、
やっぱり,中止だったんでしょうか、、、。
さて、無駄話はこのくらいにして
二胡の弓使いについてですが、
曲に緩急をつけるとき、
みなさんは何に注意を払っておられますか。
まず、
音の緩急ですが、
音数が多く、早い弓使いが必要な場合は、
普通 中弓より少し先の方を使って、
圧力をかけすぎず、
関節が力まないよう意識しながら
細かく弓を使います。
音が伸びている場合、
pであれば、弓先
fであれば、弓元始まりが一般的ですが
弓に,しっかり弓の重さを乗っけて、
小さめに出すときは,音のクリアーさを意識しつつ
弓の重さを,手で感じながら、
どちらのときも
たっぷり弓を使います。
ひどく、おおまかにピックアップしただけですが、
これらに、色々な技法も合わせ
細かく組み合わせて、曲に緩急を付けていくわけです。
早い曲を弾いても、
遅めの曲を弾いても、
同じような感じに聴こえる場合,
弓を使う細かい配慮が
欠けていることが、しばしば挙げられます。
もちろん、例えば速い曲というのは,
リズムが速いわけですから,
自ずと弓も速くなるわけですが、
無意識に,速いのと、
意識して速くするのとでは、
大きく違いが出ます。
それは,音に対する安定感と
音の持つ方向性にも、差が出てきます。
リズミカルに音が動いていて、
速く聴こえても良いような曲なのに、
滞ったリズムに聴こえる場合、
それは、弓使いに不具合があるのも
然りですが,
大抵、弾く人は、音を「点」でとらえています。
点は、次の点とは繋がる事なく、点のままです。
それを、例えば弓の使いを
ダウン、アップで
なるべく一定に保ち
次の音へ次の音へ、という推移を考えつつ弾くと,
音は、線となって次へ次へと
繋がりだします。
それが、メロディーラインであり、
音の流れを作る基本だと
私は考えています。
点の音は、
出た瞬間、停滞して下にボトッと落ちるような感じがします。
そういう,音に対するイメージも、
曲をただ、のんべんだらりと弾いてしまわないで、
起承転結をはっきりとさせる要素の一つです。
ですから、
弓使いはもちろんのこと、
それから、曲に対する解釈も、
大きく曲の緩急をつけるのに
役立ちます。