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祈り部のこと と お礼

祈り部が数年前に活動休止をしてからの数年間、
その後活動再開をしてからも、
私はバンドというものについて、
こんなに考えたことはないというくらい、
色々考えたと思う。
このバンドが、
私が大学卒業と同時に自分が立ち上げた
人生初めてのバンドだったから、
そこから19年間、
私にとっては一番長くて、一番個人の思い入れが深くて、
自分の人生でとても大切な時間と、感覚と、時期を共に生きたようなバンドでした。
だから、若かったからこそ、とか、
諸々自由だったからこそ、とか、色々。
あの時でなかったらできなかったような、
思いや、体験もたくさんしました。
沢山の方々が
私達と一緒に時間を紡いで下さり、
私達はといえば、至らぬ事ばかりでしたが、
祈り部としてだからこそ出来た経験というものが、沢山あって私達はとても幸せ者です。
それは、私が勝手に代弁しても嘘にはならないくらい、みんなそう思っていると思います。
解散ライブとか諸々、そういう個人的な感傷的ライブの類を私自身が演るのは、
超ダサいと思う人間なので、
元々そんなことをする気はさらさらなかったし、
それを謳ってライブをするのも嫌だったので
結果、事後報告となりましたが、
今も
たまたま最後のライブが86のピースライブだった。
というだけ。
それで良かったとやっぱり思っています。
ライブは、どのライブも、最初で最後。
その一回ポッキリ。
それはいつもそう感じています。
ここ数年は、ほとんど
86のピースライブとその前にツアーをするだけの活動形態が続いていたので
周りの方々には
活動も、解散もピンと来ない感はあるとは思いますが、
それでも、私達の中で形として
きちんと終止符を打つことが
私が前に進むことに繋がるという思いです。
最後のライブを終えて、
また、祈り部ブログできちんと報告があるとは思いますが、
私個人として、
私の思いをと思いブログに書いておきます。
自分の拠り所となるバンドがある、
という事がどんなに素晴らしい事か、
という事を祈り部は良くも悪くも身を以て、教え続けてくれました。
自分の思う音を出せる場所、
納得がいくまでノーと言い続けれる場所、
自分が考え、行動しないと何にも進まない場所、
1人では出来ない素晴らしいものを共有できる場所、
どうやったら相手に、正確に自分の思いを伝えれるのか真剣に考える場所、
自分の音を通して自分の意思を表現できる場所、
書き出したら、切りがないくらい。
やっていなかったら、
経験しなかった苦労やストレスももちろんあったけれど、(ホント、何度喧嘩したか分かりません。それも超ド級のやつ。。。苦笑)
何にもないより、よっぽどいいし、
それ以上の、喜びや悲しみや、納得や怒り、
疑問やそれを解決するため動くということの必要性を感じたり、考えたり得る機会を沢山与えてもらった。
だから、バンドメンバー
の2人にも、本当に感謝しかありません。
これからも、色んな形で一緒に色々演奏していきたいと思っているし、
86の演奏終えて、
また10年後くらいにこの3人で
一緒に出来たらなぁと思うくらい
やっぱり私の大好きな音をだす2人です。



人生は、全部順番が一つ一つじゅんぐり回ってくる。
それは、遅かったり、早かったり人によって色々スピードは違うんだけど、
それでも、平等に順番こ。
私もいつかは、いなくなって
もちろんその前に、しておかないといけないことが公私共に沢山あるけれど、
そういう事を少しずつ考える年になったなぁ。
とも思います。
それは、祈り部の解散とは直接関係のない事だけれど
そういう私の中の考えや生き方が、
一つ一つ私を後押ししているのは事実です。
これは祈り部の限らず
私が最近よく思う事だけれど、
ライブや諸々、沢山の人達が
陰日向でそれを支え応援してくださっていて、
そういう事を私達は、つまるところ
演奏でお返しするしか無いと思ってる。
ですから、
私の頂く色んな感謝や温かな気持ちが
納得いく演奏でお返し出来るように
私は、もっともっと更に励み頑張りたいと思っています。
最後に、
今まで、祈り部をずっと応援し支えて下さった皆様、
各ライブ会場でお世話になった関係者の皆様、
86のライブをいつもご一緒下さった方々、
そうして、
セカンドアルバムからずっと力添え下さったおーらいレコードのじょうおんさん、
沢山沢山お世話になりました!
心から感謝しております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。ニコッ。
終わりは始まり。
道は続く。

おしまい
2019.8.8  タケウチフミノ