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レッスン日誌 ヴァイオリン、二胡


早い方は、すでにゴールデンウィークまっただ中.ですね。
私は、25日からの、6連チャンの、演奏の日々が今日ようやく一旦終息し、
明日、明後日と、レッスン、リハーサルのみとなり、
また、3日から4連チャンの演奏漬けに日々の予定。苦笑
という訳で、私のゴールデンウィークは、
全くゴールデンでもなんでもありませんが、苦笑
それでも、人々が浮き足立っているのを見るのは、
なかなか、良いものです。
先日、岩国での演奏で、
手作りの、紅茶シフォンケーキを頂きました。
写真は、そのケーキですが、
以前も、和菓子を作っていただいたのですが、
味はもちろんのこと、
もう、包装からして、お店のそれと、見間違うくらい、
素晴らしい出来です!
かもや、万歳!
いつも、ありがとうございます!!
さて、昨日のレッスンにて。
生徒さんからは、
事前に、練習が出来ておらず、楽器に対して気持ちが向かない、
というメールを頂いておりました。
ので、気楽においで下さい.
といって、お迎えしまして
レッスンの時、色々お話を、聞いた訳ですが、
生徒さんの悩みは、こうです。
まあまあ、弾けるようになって、
自分の、十八番、のような曲も出来、弾けるには弾けるが、
実際、取り組んでいる教本に 載っている
新しい、全く知らない曲を、弾いてみると
全く弾けず、うまく行かない。
弾く以前に、
その曲の、記してある音程が、頭に浮かばなくて、
ジレンマを感じ、憤り、
結局、練習から、逃げてしまう。
というものでした.
私は、それ聞いて、
良い悩みだな。
と思いました。
良い悩み。
というのは、おかしいかもしれませんが、
悩んで、意味の在る悩みと、あまり意味のない悩み、というものが、
楽器を弾く、ということに関して、
私はある気がします。
ちなみに、
私が、あまり意味がない、と思うものは、
大抵、「楽器を弾く、」
ということに、直結しない、悩み、
まあ、あえて言うならば、全てを楽器のせいにしていしまっているものですとか、人と比較するなど、ですが、苦笑
そういう、あまりにも大基と、ずれていると感じるもの以外は、全て悩むというのは、
素晴らしいことだと感じます。
この生徒さんは、
二胡の生徒さんでしたが、
私が、生徒さんに言ったことは。
まず、二胡や、ヴァイオリンなどは、
単旋律楽器。
という部類に入りますね。
二胡や、ヴァイオリンは
その楽器のみだと、出す音の数が、
ほぼ、1〜4音程度に限られるもの楽器です。
そうすると、どういったことが起こるかと言うと、
出す音は、二胡の場合ですとほぼ1音ですね。
知らない曲を弾いてみた場合、
まず、旋律のみですと、
曲調を理解するのにも、時間がかかります。
長調なのか、短調なのか、
リズミックなのか、ゆったりなのか、
そういったことは、音程や、リズムが不安定ですと、なおさら
おぼろになります。
しかしながら、音楽というのは、
複数の音が組合わさった.ハーモニー.和音で、構成されています。
ピアノや、ギター.お箏などは、その部類に入りますが、
和音楽器が、加わって、初めて、(一般的には)人は、
その曲が、
美しい、とか、物悲しい、とか、力強い、
とか、思う訳です。
知った曲を弾くと、やり易いですね。
なぜでしょう。
それは、各々の、頭の中で、
旋律や、和音が鳴っているからです。
ですから、弾き易いし、弾いていて、楽しい訳です。
ですから、
二胡やヴァイオリンで
知らない曲を弾く、というのは、
真っ暗な薮の中を、歩くのと同じくらい、笑
不安定で、心許ない作業な訳です。
ましてや、二胡は、移動ドですね。
1の音は、D調では、レの音ですが、G調では、ソの音に変化する、という具合ですから
頭の中で、その調の数字譜を見て、
音程を瞬時に思い浮かべるのは、並大抵のことでは在りません。
そう考えると、
読譜力と、音感は同じくらい大切なものかもしれません.
さらに話すと、
その生徒さんは、
自分の弾いている十八番の曲を、
今以上、良い弾きこなし方をする、音質、演奏のイメージが、つかない、
といいました。
ですから、
私は、和音感を、極力付けることです。
とお話ししたのでした.
例えば、無音の中に、
ある旋律が響いている場合、
ある人は、それを、短調の曲だととらえ、
またある人は、長調だと捉えるかもしれませんね。
それは、人の感覚によると思います。
が、そこに、和音がついていた場合、
その曲のイメージは、格段に、凝縮されイメージし易くなります。
ようは、音がないことで、
イメージがどうとでも捉えれてしまうことで、
逆に、難しくなってしまっている、ということが在るかもしれない、ということかも知れません。
私たち演奏家が、新しい曲を弾く時には、
もちろん、その原曲が、どんな曲か、綿密に研究して、調べることから始めますが、
たくさんの曲に触れて来たことで、
分かり易い曲であれば、
何となく、この曲は、こういった和音感なのでは、というのが、
分かることも在ります。
また、演奏時は、たとえ一人だったとしても、
弾いている時に、必ず、頭の中では、和音が響いている訳です。
ですから、一人での演奏も、それはそれで、楽しいにかもしれません。
しかしながら、
この、
和音感、
という話に、触れる生徒さんは、あまり居ません.
もちろん、伴奏が在れば、
楽しい、など、そういう感覚というのは、
みんな在るものだと思いますが、
自分に足りない感覚、
として、和音感を捉えれる、ということは、
素晴らしいことです。
ですから、良い悩みだなあ、
と思った訳です。
和音というのは、一種の色彩のようなものです.
その、曲の旋律をどのように彩るのか、
というのが、和音によって決まる訳です.
曲を弾く時に、
その和音感をイメージすることで、
さらに、演奏の内容に幅を持たせれることが、出来る可能性がある、
と知った、その生徒さんの
晴れやかな顔つきが、印象的でした。
今後の、発展が、楽しみです。
最後の写真は、春の炊き込みごはん。
昨日レッスンがあった、別の生徒さんが持たせて下さいました。
ホント、
私は、生徒さんに養ってもらっている、という
うちの母の言葉は、まんざら嘘でもないような、、、、苦笑
さて、明日からは、晴れの予報です。
皆様、どうぞ良きゴールデンウィークを!