二胡が、上手くなりたい!
と,思っておられる方は、
意外にたくさんいらっしゃいます。笑
もっと、上手くなりたい、
という欲求は、
楽器を習われる方であれば、
自然に湧く感情だと思います。
しかしながら、
何を持って,「上手い」
と感じるかは、人それぞれです。
もっと言うなれば,
上手くなりたい。
ということが、
その人にとって,どういう風になる事なのか
というのは,それぞれ個人差があるように思えます。
よくレッスンで、
私が、「何か質問はありませんか。」
という事を尋ねた時に,
「何が分からないか が,分からないので、何を質問したら良いかが,分からない。」
という、生徒さんがおられますが,笑
誰しも、最初はそのような感じだと思います。
ただ、伸びる生徒さんは
レッスンが進むに連れて,
圧倒的に、質問が多いのは、
事実です。
時には、すでに何度聞いた事でも、
ひどく簡単に思えるような事でも、
自分で考えたものと照らし合わせ、
レッスンに持ってきては、
質問して、つなぎ合わせたものを
持ち帰り、
という事を、繰り返して上手くなっていくように思います。
「上手い」
と、
一言で言ってしまえるような言葉がありますが、
実際は、
どういう風に弾きたいのか,
どんな音を出したいのか,
または、
どんなところが,自分のウィークポイントなのか,
どうしたら,それが改善されるのか、
などを、
具体的にイメージできるかどうか,
が、上手くなるポイントだと私は思います。
具体的に,出てきたものは、
もっと,具体的にする事が,出来ます。
例えば,
音程が悪い場合,
どういう時、どういうタイミングで悪くなるか,
どの運指、どの調で悪い場合が,多いか,
運弓との,兼ね合わせ、
フォームとの兼ね合わせ,、、、
など、
どんどん細かくしていく事が出来ます。
その,末端から、
時間をかけて核心に届いていくのが、
楽しいわけです。
何を質問したら良いか、分からない、
と思われる場合は、
あまりに,核心を見すぎて、
末端に目が向けれてない、
という事も,あるかもしれません。
どんな、些細な事でも、
構いません。
自分が,感じた事に、
注意深く意識を向ける事。
そこから出た、
イメージや疑問を
なるべく、具体的にしていくこと、
そうして,それを
楽器を触って実践してみること。
これしか,ないように思います。
私の,尊敬するミュージシャンの一人に,
ミッシェル ペトルチアーニ
と言う,ジャズピアニストが居ますが,
ある時、彼に,若い学生さんが
このような,質問をしました。
「どうしたら,そんなに弾けるようになるんですか。」
面白い質問をするものだ,
と、苦笑するところですが、
ペトルチアーニの,返答は,
素晴らしく、まじめなものでした。
『練習をして,
練習をして,
そして、練習をする事です。』
冒頭に,二胡が上手くなりたい!
と,書きましたが、
今回の内容は
どの楽器にも当てはまる内容な気がします。
次回は,二胡に限定して
もう少し,
練習方法などを
考えてみたいと思います。