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オーナメント,ヴィヴラート

二胡や、トラディショナルなヴァイオリンを弾いていると、
良く,
二胡らしい。
とか,民族的らしい。
という言葉を,聞くことが在ります。
そういう方達の話を
良く注意して聞いていると、それは
オーナメントに対して,言及している場合が多々あります。
装飾音や,ヴィブラートがつくと、
確かに,曲がその特色を持つ曲らしく聴こえる、というのは
分かる気がします。
それで、装飾の付け方や,ヴィブラートに
必要以上に固執する人も居ますね.
しかしながら、
私も,ご多分に漏れず,若い頃に
先生に言われたことがありますが、
曲を,構成しているのは、
結局のところ、
ライン,曲の旋律であり、
オーナメントは,オーナメントに過ぎない。
ということです。
そこが、はっきりしていないと、
曲のバランスは,たちどころに崩れてしまう。
以前にもお話ししましたが、
装飾音は装飾でしかない。
ということだと,思いますが、
例えば,装飾音を,ガッツリ、元々入っている音としての、弾き方で弾くと
どうなるかと言うと,
もの凄く,アンバランスで、不具合です。
きれいに入っていると、
それ自体すごいことをしているかのような,錯覚をおこしますが、
装飾音が,素晴らしく聴こえるのは、
つまりは、そのもとの旋律ラインが,整って,しっかり弾かれているから、
ということになります。
そこが、あるからこそ、装飾や,ヴィブラートが,栄える訳です。
レッスンでも、
習ってないヴィブラートや,オーナメントを
ガチガチに入れて,弾いてくる生徒さんも居ます。
そういう時,私は,それを,大抵は黙って聴きます。
で、その曲の大元の,旋律ラインについての,手直しを大抵しますが、
そうすると、今度はそこに,集中するため,
気を取られて、無駄なオーナメントは、入らなくなります.笑
昨今,
方言をしゃべる人が、落ち着く、とか、温かみがあって良い、
というような話を,良く聞きますが、
それは,大元の話す内容がちゃんとあってのことです。
内容もなく、支離滅裂に,
せやさかい、あんとうに、ばってん、そっだらこつ しちゅうきに、いかんじゃろ。
こういう,無意味にいろんな方言をぐちゃぐちゃにチャンポンして
闇雲に使う人が居たら
私たちは,苦笑せざるをえませんね.
まあ,装飾と,方言を一緒にしたら、怒られそうですけれど,,,,笑
なんとなく、それと,同じことな気がします。
使い慣れた上で、
伝えたいことが在るから、
その先に、オーナメントや,ヴィブラートが,存在する。
そういう手順で,良いと思いますが、
人間,聞いて良いと思うと,やってみたいのが常ですね。笑
まあ,でも,それも良いと
私は、思います。
何でも、やってみると分かることもたくさんありますから。
入れどころを、はっきりさせることや、
曲の解釈に沿って入れることで、
まとまりは、かなり出るとは思いますが、
オーナメントや,ヴィビラートが,美しく聴こえるコツは、
脱力です.
脱力が在るからこそ、
音が,均衡を保って装飾することが出来ると,私は感じます。
ね。
という訳で、
いろんなことは、
結局全て、ここに通じています。
今日は,昨日のライブで,燃え尽きたため
反省会リハーサルと、1人レッスンがあった以外は、
ダラダラの一日でした。苦笑
今週は、先週に引き続き、
明日から、
火曜日、オリエンタルホテルでの演奏、
水曜日、リハ、
木曜日、レコーディング,リハ
土曜日,松山へ演奏、
日曜日、朝,晩とダブルヘッダーで演奏
それに加え,日々のレッスン。
ということで、バタバタの1週間となりそうですが、
体調を整え頑張って参りたいと思います。