ライブ
年間に,どのくらいの演奏をしているのか、
と聞かれることがありますが,よく分かりません。苦笑
月の,半分〜それ以上演奏している気もしますが、
意外に,少ない月もあったりして、まじめに数えたことがないので???
ですが、
レッスンは、月にほとんど平均して同じ時間ありますが、
演奏は,予測出来ないものなので、
その年々によって違うのかもしれません。
生徒さんの多くは、
人前で演奏するとき,必ず緊張をするとおっしゃいます。
で、先生は緊張しないんですか。
と聞かれます。笑
していないことは無いです。
いや,緊張している時もあると思いますが,
その緊張の度合いが、割と自分でコントロール出来る範囲なのかも知れません。
慣れないと、ガチガチに緊張して
手が震え、ナチュラルビブラートがかけれる方もおられますが,笑
ああなると、自分でコントロール、というのは
難しいですよね。
緊張しすぎると、ろくなことがありません。
まず,指回りが悪くなる,
弓使いが、鈍る,
普段普通に出来ていたことが,出来なくなる、
間違えたとき,真っ白になってパニックになる、
汗が出て、上手くネックに手が滑らない。
などなど、、、。
しかしながら、
ちょうど良い緊張感が、
素晴らしい演奏に後押ししてくれることも、
良くある気がします。
ですから、ちょうどの緊張感,が保てれると、
ベストなんじゃないかと思います。
自分的な分析によると、無駄に緊張する時は、
大抵自分の演奏に不安のある時です。
それ以外は,ほぼ演奏を楽しむことに徹している気がします。
とか言いつつ、昔は不安だらけの演奏でした。苦笑
不安すぎて、
パニックになって、訳の分からないことをしたり、
自己中心的な演奏をしすぎたり、
ただただ、きれいに弾くことに重きをおいたり。
ライブハウスで演奏をするようになって,まだ間もない頃、
とあるライブハウスで演奏をした時に、
それを聴いてくれていた、先輩ミュージシャンの方に、
『発表会なら,よそでやって。』
と言われたこともありました。
発表会というのは、
言わば,「自分の上達を披露する場」
という面が,多分にあります。
しかしながら、私たち演奏家にとっては、
演奏するということは、
自分の演奏を貫くことももちろんですが,
聴いて下さっているお客様に楽しんでもらう、
ということが、大変大事です。
聴いている方々にとっては、
上手い,下手(それにこだわる人ももちろんいるとは思いますが、苦笑)
よりも、
楽しめるか、
演奏を聴くことに浸れるか、
普段と違う空間を散策出来たか、
否か
という方が、重要というようなことが、
そういうことさえ、
意識出来ていないような頃も、
恥ずかしながらあった訳です。
無論、その時は,悔しくて、
恥ずかしくて、心にズッシリ重くのしかかる言葉でしたが、
今思えば、そういう自分たちの音楽に
真摯に向き合って、いろんなことを教え、時には、しかり、
導いてくれる人たちのおかげで、今の自分があることは、
本当に有り難いことだと感じています。
もちろん、
そんなのは、序の口で、笑
誰かに何かを言われる,言われないに関わらず、
毎回、そういう 悔しい、つらいどうしようもないような気持ちを
ライブや,演奏でするたびに、
その矛先を、
自分に向け、バンドに向け、
練習を重ねてきたのが,今の自分だと思っています。
良く、ミュージシャン、
と聞くと、すごい、とか、かっこいい、
が、一番にくる感じで言われることがありますが,
私は,
それは,やっぱり,なんか,違う気がする訳です。
演奏をしたり、レッスンをしたり,
ということは、
私たちミュージシャンの,
最後の,一粒のきらめきの部分であって、
その,最後の一粒を出すために、
たくさんの、私の尊敬するミュージシャンの方々が
もの凄い努力と鍛錬の積み重ねを,
繰り返している、
という事実を知っているからこそ,
ミュージシャンは、
その人の演奏も含め、
かっこいい、
だけじゃなくて,
その人,その人の
生き様、を見るようで、
美しい。
と思います。
写真は、月に2回
いつも演奏させていただいている、中国茶カフェ、
草花咲咲での、お店の周年お祝い時、
フルーティスト,太田氏とのデュオ演奏。
草花咲咲での演奏は、
決して,大きな演奏ではないですが、
永く、たくさんの方に見守られながら
続けて来れている、
私の中では,大変大きい意味を持つ、演奏の一つです。