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ヴァイオリン、二胡 続けるということ

発表会が終わり、
いろんな感想や、気持ちを生徒さんたちから聞きました。
私の教室の発表会は、
みんな一人一人個人で出演するため、ということが、
多分にあるのでは、と感じますが、
出演時のいろんな気持ちが、その分生徒さん本人に
ダイレクトに感じられている気がします。
そうしますと、つまり、
楽しかった!!
という人と、同じくらい、
辛いかった!!!
もう出たくありません!!
辞めたい!!
と言い出す生徒さんもいます。笑
もちろん、辞める方もおられます。
そうしてそれは、個人個人、自由だと思っています。
どうあったとしても、
私が、もったいないなぁ、と思っても、
辞めたい気持ちを無視してレッスンを続けても、
結局良いことにはなりません。
一昨日、昔教えた生徒さんから連絡がありました。
小さい頃から、ヴァイオリンのレッスンを受けて、
その後レッスンを終えて上京、
早稲田大学のオーケストラでコンミスを務めたのち、
今はおそらく、社会人となっています。
今でも、東京でレッスンを受けていて、
地域のオーケストラで演奏しているとのこと。
彼女が、メールの最後に、
小さいとき、ヴァイオリンより、他にたくさん魅力的なものがあって、
辞めたいと思ったことも何度もあったけれど、
それでも、続けてきてやっぱり良かったと、今思っています。
小さい頃から、楽器を習うこと、
また、習い始めてから、ずっと楽器を続けるということは、
素晴らしいことだと感じています。
とありました。
本当に、嬉しかった。
私たちの仕事、というのは、
正解や、ゴールの大変見えにくい仕事です。
100点満点をもらうこともなければ、
到達した感も特にない状態というのも、
当たり前のような世界です。
レッスンでも、演奏でも、
どういう方法が、どういう生徒さんたちのためになるのか、
どういう演奏が、どういう展開になるのか、
というような試行錯誤は、
いつも、繰り返し繰り返し、自問自答し続ける、
課題のような感じですが、
そういう中で、こういう風に
自分と関わった生徒さんやお客様の声を聞くと、
ずっと、自問自答していたことが、
これで良かったんだと、自分のやり方に、
ようやく少し、納得と自信をつけることにつながります。
恐らくそれは、私たちの、最大のご褒美ですね。
これも、私が、音楽を、音楽の道と音楽の神様を
信じて、続けてきたからこそ、もらえるものだと、
そう自負しています。
続けることは、本当に難しい。
日々の忙しさ、仕事のこと、雑務、身体的なこと、コミュニティーでの諸々や家族のこと、楽器自体に対するモチベーションや、天候、状況、天災や人災。。。。
言い出したらきりがないくらい、
続けること、を妨げる要因というのは、有るように思います。
でも、それでも。
誰に習わなかったとしても。
どういう形であっても、
私は、続けることをお勧めします。
続けることでしか得ることの出来ないご褒美が、
ちゃんと、用意されていると、そう思っています。