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ヴァイオリン、二胡の音階について

ヴァイオリンと、二胡。
似ているようで、全く違うこの楽器たち。
さて、
いつか、譜面の違いについても、触れて行きたいと思ってはいますが、
差し当たり、今日は音階について。
音階というのは、
一定の秩序ある、音の配列のことです。
西洋音楽では、
音階には、
長音階と、短音階があり、
それから、♯系と♭系があり、
短音階については、またそこから
3種類の音階に派生しますが、それについては
ここでは省くとしても、
しめて短調,長調ともに12音階が存在します。
一番基礎になる音階は、
イ短調、ラから始まる短音階ですが、
長音階で言えば、
おなじみの、ドから始まる、ハ長調
となります。
この場合、ドは、どの音階に於いても、

ですし、
他の音についても、同様の考え方です。
これを,固定ドといいます。
それに比べ
二胡はどうかと言うと、
二胡で大抵の人が
最初に習うのは、
D調
と呼ばれるもので、
これは、西洋音楽で言うところの、
二長調、レから始まる音階です。
これは、楽器的な習い易さの順番によるものですが、
そこから始まって、
大体の調をならう順番は、
G(ソ),F(ファ),C(ド),B♭(シの♭),A(ラ),E(ミ),E♭(ミの♭)
から始まる長音階
となっています。
面白い事に、
二胡の音階には、
西洋音楽でいうところの、
短調、というものが存在しません。
全て,長音階のみで表します。
そして、もうひとつ、
ここがポイントですが、
二胡では、
例えば,D調,
西洋音楽でいうところの、
レから始まる音階について、
音階の音名は、
レミファソラシドレ
ではなく、
ドレミファソラシド
となります。
これを、移動ド
と呼びますが、
つまりは、どの音階に,動いても、
読み方は、
ドレミファソラシド
なわけです。
ですから、
ある意味,音楽を全くやった事のない人にとっては、
理解しやすいかもしれません。
しかしながら、逆に、
私もそうでしたが
ヴァイオリンやピアノ等,西洋楽器に触れた事のある人にとっては、
音の変換が,ややこしい場合があります。
ましてや、絶対音感なんてものが
ある人にとっては、
レ、なのに、

と呼ぶわけですから、
地獄かもしれません。笑
今日レッスンのあった,生徒さんから、
チューナーを使用した、
音程の取り方についての,質問がありまして、
その流れで,
今日のブログで、この音階についてを
取り上げたわけですが、
チューナーというのは、
西洋楽器向けに作ってあるものですから、
その表示を、一つ一つの二胡の音階に、
照らし合わせてみていくのは、
根気のいる作業です。
ですから,逆に、
今度は西洋音楽を理解する事で、
見えてくるやり易さもあることを
レッスンでお話ししたので、
ここにも,書いてみました。
二胡には、これも非常に
面白い事ですが、
たとえば、
ミの音と、ミの♭の音程の、
間の音を弾いて下さい、
という指定がある場合があります。
また,民族楽器だけあって、
邦楽のように、
音程が西洋音楽での,基準とされている、(一応これが世界基準ということに、なっていますが)音程よりも,
微妙に低く奏される場合も
多々あります。
ですから、
完璧に,二胡の古曲を練り上げたい、
という人にとっては、
西洋の音程など、
もしかしたら
知らない方がいいのかもしれませんが、
なにしろ、
私のレッスンスタイルは、
中国曲ばかりではなく、
洋楽ものも,含みますので,
こういう話も,あって良いかな。と思うわけです。