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二胡 弾き方 録音


今日は、レコーディングでした。
大先輩である、しーなさんと、シュウさんがされている、
『しーなとシュウ』
という,デュオバンドの新しいCDのレコーディングに、二胡で1曲参加させていただきました。
セントルイススタジオ,
という,私も初めてのスタジオでしたが
何でも,広島では一番機材などが質が良く充実している,
ということで、
行ってみると 確かに,もの凄いハイクオリティーのレコーディングルームでした。
レコーディングでは、いつものことですが
もの凄く,緊迫します。(私だけが,,,,)
どちらかといえば,ライブよりも数段緊張すると思います。
特に,人様のCDに参加、
となると、
先方の思惑に沿って演奏できているかとか,
どんな風にすれば,そういう風になるかとか,
そういう事の方が、どう弾きたい,
ということより、先攻する気もします。
今回、私が弾くパートは
あらかじめ、シュウさんによって,ガイドラインみたいなものが
有るところと,
それ以外の部分は、アズユーライクで、
ということで、
自分で形を考えて決めていく部分と
がありました。
レコーディングで,一番気を使うのは、
前にブログで書いたことがあるかと思いますが,
内弦で弾くか,外弦で弾くか,
というような、
まあ、つまりは
大きく言えば 音質ですね。
どんな音質で弾くか、
ということに一番神経を使います。
どのくらいの,音量,音程の幅を使うか,
滑音や装飾音をどういれるか、
どういったビブラートの使い方をするか,
弓のどこの場所でどちらのボーイングで始まり,
どのように音をつなげ,やまをつくって、
どんだけ伸ばして,次につなげて,
どうやって切って、どう終止させるか。云々かんぬン、、、、
それらを、練習の時に,自分で何度も録音して
聴いて、チェックする、
ということを繰り返します。
わりとフリーに弾いていい,
といわれるような部分はなおさらです。
昔,まだ若かりし時、レコーディングに参加した際,
フリーにして良い,といわれていた部分を
私は,ライブのようなイメージ、
と、あまり固定したフレーズにせず、
何パターンか,考え、それらを混ぜて演奏する,という小賢しいことをしたら,
レコーディング中には、ただ焦ってしまい,一つもうまく行かなかった
という、苦い思い出があります。
ですから,それ以後は
レコーディングの際は、フリーの部分も
細かく,弾く感じをイメージして
練習時から録音して何度も再考を重ねて望むようにしています。
今回参加させていただいた曲は、
割と,穏やかでふんわりした曲のイメージだったので
極力,内弦を使い,
急な外弦の使用や、
解放弦の多様は避けるようにしました。
いつも,思うことですが、
実際に録音して聴いてみるという作業を
ここまで,徹底してすることは
ほぼありません。
毎回,自分のライブでの演奏は、録音しますが、
聴いても,1回か2回程度。
まあ,もちろん,何のために聴くか,という
目的が全く違うので当たり前ですが,
それにしても、
こうやって,細かく聴くと,
なんと荒いこと,,,,
注意しているつもりでも,
スローの3連のリズムが走ったり,
音がかすれたり,無駄にヴィブラートがしつこかったり,
やたらに,音が大きかったり,はっきりしない,しすぎる,,,
と,ありとあらゆる点で、あらが目立ちます。苦笑
しかも、
レコーディングをする時には,
マルチ録音の場合,
ヘッドホンを付けてそこから出る,音源と自分の音を聴きつつ
収録しますが,
その,音の、クリアーなこと。。。。。
自分の音が,一つのゆがみも無くくっきりと出てくる訳です。
昔はその状況に,よけいに緊張したものです。
二胡の場合は、弓が琴胴にあたったり、指を弦に置くタッチが強すぎたり、弓を返す時に起こるような,雑音についても、神経を使うので
そういうときは、やっぱり,弓がくっ付いてるって,
難しいよなあ,
とか思ったりするんですが。
しかしながら、
普段の演奏で,どのくらい神経を使って
そういったことまで,考えているか,
が、こういった生演奏以外の演奏に反映されます。
というより、
いつも常に
考えれていないと、
難しいですね。
誰しも急には,上手くは弾けませんから。苦笑
というわけで、
日々,精進,と思った今日一日でした。
写真は、
横になっちゃってますが、苦笑
右から,
しーなさん、
シュウさん、
セントルイススタジオのマスター,数井さん。
ありがとうございました。