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二胡 弾き方と考え方③

これは、楽器の演奏に関わらず、
スポーツや体を使ういろんな物事に
当てはまる事だと感じますが、
ある、なにかを
マスターするのに、絶対必要な事は、
筋肉を力ませない
ということ、
つまり、
脱力
が、全ての鍵
というのが、私の解釈です。
これを言ってしまうと、
元も子もないことですが、
小さいころから、楽器なり、スポーツなりに
接しておいた方が良い、
というのは、
吸収力云々以前に、
筋肉の柔らかさに依るところも、
多分にあると私は思います。
関節や、筋肉を
いかに自由に使える状態を
作れるか、
という事が、
ボーイングや、フォーム、
音色や、テクニックに繋がっていく基本だとすると、
弾く
という事自体に関しては、
そこをきっちり押さえれば、
問題ないように思います。
ただ、そこから、ジャンルが
枝分かれしていて、
どこの事を学びたいか、
によって、細かい奏法が変わってくるのも事実です。
しかしながら、
どのようなジャンルの人でも、
極めている人
というのは、必ず
脱力が十分に出来ています。
昔、中国にレッスンを受けにいった際、
1分間に1回くらいの割合で、
松軽!
と言う、注意を受けました。
力を抜いて!
ということです。
いろんな人たちの、
細かい点の、弾き方や説明等が、
微妙に違ったとしても、
その人たちが、全く明後日の方向に向いてない限り、
みんな核の部分は、同じ事を
言っている
ということも、
良くある事です。
ですから、
それを解釈する側も、
闇雲に、色々取り入れるのではなく、
自分なりに、咀嚼し、
自分に合うものかどうか、
吟味する事で、
混乱も減るかも知れない
と思います。