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二胡 弾き方と考え方 ①

二胡でも,ヴァイオリンでもそうですが、
「弾き方」というものは、
誰でも,マスターしたい最重要項(笑)だと思います。
それ故,いろんな教則本やDVD、
そうして,レッスンが存在するわけですが,
その中でも,二胡に関しては
その、『弾き方』のセオリーについてが、
割と一つところに落ち着かないのは、
やはり、二胡が民族楽器である
というとこに,因るところがおおきいのでしょうか。
中国では,板胡
と呼ばれる,二胡と同じような構造で
楽器の表面が
皮ではなく,板で構成されている,
擦弦楽器があり、
非常にメジャーな地位を占めています。
もし,二胡ではなく、板胡が
外交の扉が開けている上海で普及していた楽器であったなら,
今の中国の代表楽器は、
板胡であったかも知れず,
しかも、今でも中国では
板胡の愛好者は多く,
シルクロードから,長安、洛陽〜北京に至るまで
中国中心地での楽器という地位を,
譲ってはいない、ということですから、
中国では,二胡を弾ける人は
大抵、他の擦弦楽器も弾ける人が多い,
というのにも,うなずけるわけです。
そういう、中国の歴史の観点から、
楽器の成り立ちや,発展をみると、
非常に,面白く、中国独特の発展を遂げている事が
窺えます。
続く