姿勢と基礎練
ここ最近、必要に迫られた雑務や、練習がたまってなかなか、夜早く寝ることが出来ません。
明日も朝、山登りに向かうつもりが
あれこれして、気付けばこんな時間、、、、
山登りの日の前日は、最悪でも1時には寝る様にしているので、
明日の白木山は、またもや
お預けのようです。泣 無念!
先日、
演歌歌手、谷龍介さんのアルバム発売記念ディナーショーがあり、
バック演奏で、参加させていただきました。
演歌の方のディナーショーというものに、初めて参加させていただきましたが、
あれですね、
ポップスのライブとは、全く違って
重厚感がありますね。
例えば、ポップスのお客さんは、
キャーーーー!!!!(かなり、高い声)
なのに対して、
演歌のお客さんは、
イヨ〜!!!!(かなり、低い声)
という、まあ、客層の違いはあるにせよ、
何と言うか、年季の入った、ドスの利いた、
一生ものの熱さを感じた訳です。
演歌、と聞くと,一般には、お年の方の音楽、と敬遠されがちな面もありますが、
演歌は、実に多様でとても難しく、
音域の幅があまりない中で、抑揚や、情緒や、厚みや、立体感を出す、
という事で、
演歌のバック演奏してるミュージシャンは、
大体腕前の素晴らしいミュージシャンの場合が多々あります。
実に奥の深い音楽ジャンルです。
私がバックを務めさせていただいた曲は、
演歌演歌してない曲ばかりでしたが、
それでも、大変勉強になりました。
演歌の曲を聴いていて、
中国音楽にも、似たところがある気がするなあ、
とも、思いました。
特に、古曲等は、あまり、音域幅や、抑揚のない中で、
抑揚や、情緒、立体感や、情景を生み出す、
というところは、非常に、近いものがあるなあ.
と感じたのでした。
さてさて、
レッスンは日々、繰り広げられておりますが、笑
レッスン中、気になる事の一つに、
演奏姿勢。
があります。
これは、
ヴァイオリンでしたら、
左足に重心をかけて、肩幅より、少し狭いくらいに、足幅を広げる、
二胡でしたら、
イスに浅く腰掛け、体をどちらかと言えば、前に重心を持っていく、
共に、リラックスして、楽器を構える。
というような事ですが、
ヴァイオリンに関しては、弾きながら
リズムと一緒に動くあまり、体の重心が、ぶれてしまう事、
それから、二胡に関しては、
イスに深く腰掛けてしまい、重心が後ろに持っていかれる事。
どちらも、一見良い事の様に、思えますが
実は、良い音を出す、
という観点からは、あまり宜しくありません。
プロの人で、一見そういう風に見えるプレイスタイルの方は、
おられますが、けして、重心は ぶれていません。
そこが、何よりも、大事です。
楽器を弾く時は、
楽器に、体の全ての重さを預ける、というような感覚が必要です。
そうしますと、体の重心が、体以外のところに、かかる場合、
重さを、全て楽器にかける事は、かなり困難になります。
つまりは、音質は削がれるわけです。
しかしながら、おかしな話ですが、
姿勢を注意する、ということを、
私はレッスンで、出来るだけしません。
それは、単に、例えば私が
姿勢だけを注意したとしても、
ほとんどの場合、それでは治らないからです。
体が揺れる、というのは、気持ちよくてリズムにのっているから、
という場合が多く、
イスに深く腰掛ける、というのは、じっくり楽器と向き合おうとしている、
という場合が多い様に感じます。
それ自体は、良い事ですね.
そういう時は、たいてい、間接的に、
重心の話をして、色々説明をしてから
楽器に重さをのせると思って、弾いてみて下さい。
と言います。
そうしますと、必ず、姿勢は良くなります。笑
また、そういう、基本的な事を
きちんと成り立たせるために、基礎練習、というものがある次第です。笑
解放弦のボーイング練習、
音階練習、
弓のリズム練習等、
基礎練習で、身につけれることが、
多く、難しいスキルや、表現力を補います。
そういう、部分、部分が
なぜ、必要か、なぜそうでなければいけないか、
が、分かれば、
必ず、癖というものは、少しずつであっても、治っていきます。
そういう、小さな発見の出来る喜びのある、
一人一人の、ポイントを、
一つ一つ、必要なシーンで
上手く誘導出来る、
レッスンでありたいなあ、
と、いつも考えています。
そんな訳で、そろそろ、後少ししたら、
今期秋のレッスンの受付も締め切ろうかな.と思っております。
何しろ、一気にたくさんの方々が、来て下さって、
大変、有り難くも、
キャパの狭い私は、苦笑
早くも、スケジューリング、脳みそ共に、パンク寸前になりそうなため.苦笑
今年、フランスへ演奏ツアーへ行ったことで、
今、私は、
出来るだけ若い時期に、今の感覚を保つことの出来る間に、
より、多く、新しい場所で演奏をしたい、という思いを
強くしました。
そういうことをしようと思う場合、
あまりに、生徒さんが多すぎると、
今後、生徒さんたちに、迷惑をかけることも増える、
ということは明白なため、
そんなことからも、そこら辺はきっちり、セーブする必要があると思っています。
そんな、キャパの狭い、私ではありますが、
キャパの狭いかわりに、苦笑
今習いに来られている、生徒さんたちには、
全力で、臨みたいと思います!
手加減しませんよ!!!笑
基本を忘れず、楽しく、たまに、厳しく、たまには、まじめに(笑)
たまには、逸れたり、遠回りしながらも、
一緒に頑張って参りたいと思います。