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先日、お昼楽器店でのレッスンを終えて、楽器店によると、
スタッフの方から、もの凄い勢いで
『先生にお勧めな弓があるんです!!』
と言って、
勧められたのが、カーボンの弓でした。
二胡の世界では、カーボンの弓、なんて
聴いた事もありませんが、苦笑
ヴァイオリンの世界では、ここ10年くらいでかなり、浸透しており、
ヴァイオリンに至っては、カーボン製の楽器自体があるほどです。
もはや、カーボンケースでワイワイ騒いでいたのは、遥か昔の事です....笑
さて、その勧められた弓.
カーボン弓は、耐久性に優れており、
少々乱暴に扱っても、
折れない、傷がつかない、など、
気を遣わず使える事から、
良く、素人さん向けに扱われるものが多く、(実際、カーボン製の弓は、木の弓に比べ しなりが少ない事から、初心者にとっては、扱いやすいという事もあり)
大体価格は10万円以内のものがほとんどな気がしますが、
私が、見せていただいたものは、それを全く、大きく上回っている価格でした。。。。
普段、カーボン製の弓、というものに、
私はほとんど興味を示しませんが、
今回の弓になぜ私が、興味を示したかと言うと、
その弓は、
カーボンが、中に埋め込まれており、
表面は、スネークウッド、という弓の材としては珍しい木材で創られたものだった事、
それから、制作者が、J.S.フィンケルという、良い弓を創るという事で
大変有名なスイスのマエストロの制作ボウだった事。
試奏してみるととても、良い感じだったこと。
音の感じは、硬質ですが、音質はクリアで、
カーボンらしい部分と、カーボンらしからぬ部分を、併せ持っている感じ.
私見ですが、
今のところカーボンだけの弓というのは、
木の弓には、絶対勝る事はありません。
それは、もう、仕方のない事です。
良質な弓というものは、
専門の職人が、長い年月を経て乾かした良質の木を使い、
そのために、仕立てられたものですから、
もう、それは、ケミカルなものには、太刀打ち出来ないと、私は思っています。
私の、今使っている弓は、2本、
一つは、フランスの、ラミーという、作家のもの、
もう一つは、ドイツのグランケのものです。
グランケは、大学時代、楽器を買い替えた時に、
ラミーは、職人さんの工房で知り合って、惚れ込んで、
うちの子になりましたが、どちらも気に入っており、
演奏によって使い分けていますが、
どちらも、全く違う性格の弓のため、
もう、これら以外は良いかなあ、と思っていた矢先。
なのに、今回、そのカーボン弓を
一度持ち帰ってまで、試奏させてもらったのは、
今までの弓のどちらとも、違う感じの音が、出たからです。
私の演奏形態上、野外や、バンド形態での演奏は、割とある方です、
そこを考えると、
他の楽器に負けないくらい、音量に、ボリュームのある事、
それに加え、音質は落ちない事、
野外での弓に与えるストレスに対し、問題のない形態である事、は、
私の活動上、持っていても悪くないなあ、
と思った訳です。
その上、使いやすく良い弓。
という訳で、悩んでいますが、
まあ、後は値段との相談、ですね...苦笑
それにしても、
カーボン弓、
二胡に登場したら、面白いかもなあ、
と思いました。
二胡の弓は、ヴァイオリンよりも、劣化が激しい様に感じます。
材が、竹であったり、金具に感じもヴァイオリンに比べると
かなり適当な感じで、作りが粗末だから、といえばそれまでですが、苦笑
そういった、二胡の弓こそ、カーボン製になれば
長持ちするんじゃないかなあ.
と思った訳ですが、
以前、
弓が割れている、という話をした時に、向こうの人が、
ひもで縛って使う、
と言っていたのを思い出して、
やっぱり、中国楽器には
必要ないかもな、、、、
と思い返した秋の夜長。
まあ、それ以前に二胡の弓は楽器に接触して弾く事が多いので、
楽器をキズ付けないためにも、
材が竹なんだろうと思うので
どのみちカーボンは難しいのかもしれません。
秋になり、レッスンの問い合わせが、ここのところ
急増しております。
9月にはいってから、実に7件も
ブログをみて、
と、ご連絡を頂きました。
体験レッスンや、レッスン見学で
新しい方々に、お会いすると、
私よりも、
見学される生徒さんたちの方が、
どことなく、張り切ったり、
ブログをみて、と見学された方が仰ったりすると、
先生、ブログなんてあるんですか?
という生徒さんもおられたり。笑
私は、生徒さんたち全員に、自分のブログの存在を、
いちいち知らせてないので、
特に、10年以上、来られているような方々は、
私がブログをやる前から、レッスンしているため、
知らない人の方が多いかも、、、、。苦笑
そんな訳で、新たな出会いにも弓を膨らませつつ。
、、、、
あ、間違えた。
夢を膨らませつつ!
天気良き、日
今日も、素敵な一日を。