弾く時の、右手の動き ヴァイオリン、二胡
あっという間に、1ヶ月が過ぎますね。
今年も、残すところ1ヶ月を切りました。
早い.
バタバタですっかり生徒さんの募集の告知を、
アップしたままになっておりましたが、
ここで締め切りたいと思います。
なお、来年からは
私の諸事情で、当面のところ、
広島での新しい生徒さんの募集は、行わない予定です。
現在、打診されている体験レッスン希望の方々に関しましては、
責任を持って対応致しますので、
宜しくお願い致します。
右手の動きについては、
このブログでも、再々触れており、
レッスンでも、生徒さんたちには、折に触れて
右手の動きについて、言及しますが、
頭では分かっていても、手がなかなか動いてくれないのが、
現実.笑
と、生徒さん口々におっしゃいます。笑
分かるわかる分かります。笑
右手が、動かしづらい要因となる事は、様々です。
スラー内での、音の跳躍や、移弦、ポジション移動、
裏拍や、シンコペーションなど、イレギュラーで、トリッキーなリズム
指回りの必要な、音の羅列や、
難しいボーイングや、難しい弓の使用位置、
そうして、肩、肘、手首、指の関節の緊張。
それらを、全て網羅しつつ、
右手を動かすのは、
至難の業です。
しかしながら、
右手がまともに動かなければ、
なかなか、思う音色はでないので、
生徒さんたちには、なるべく、
左手を動かしつつ、右手の事も考える、余白部分を
つくるよう伝えていますが、
右手の事を、
非常に楽に考えれるようになる、近道があります。
それは、
左手の、ポジションの移動の感覚を
絶対的なものにする事です。
調に対する、音の配列や、アルペジオ、
それに伴う、ポジションの移動、
この感覚が、自然で正確で緻密であればあるほど、
色々な事が、スムーズになりますし、
右手の感覚が自然に意識出来るのも然り。です。
では、ポジション移動を、明確で正確なものにするには、どうしたら良いでしょうか。
それは、常に音階練習を日常的な練習として取り入れる事です。
殆どの生徒さんが、
音階練習、分散和音練習を、苦手として嫌います。苦笑
まあ、面白くない、難しい、自分の出来なさ加減がはっきりと分かる。
となると、
誰でも嫌になります。
でも、大事なんですね。
とても、大事です。
調性や、それらの分散和音を、
音列として、理解する事、
音程を耳で理解する事、
指の運指や動きで理解する事、
これを、全て同時に認識出来るのが、スケール練習です。
いつも言うように、
調整のはっきりしない曲を、
弾く事は出来ませんね。
何の調で、どういう音が使われるのか。
そういった事を、まず知ってから、大抵は曲に取り組みます。
その、礎となる部分が、スケールであり、アルペジオです。
こういった地味でちまちました練習を、
毎日、少しずつ少しずつ、積み上げていく事が
正確性、柔軟性、多様性、自由性のある音楽を
創っていける基礎だと、私は思っています。
私たちのような、人前で演奏を仕事としている人間は、
華やかで、派手な毎日を送っているかのように思われがちですが、
仕事として、最も大事な大部分の時間は、
練習や、リハーサルです。
本番は、束の間の玉響です。
それと、とても良く似ていますね。
輝く、一瞬の音を生む為に、
費やされる、膨大な時間を思うと、
音を出す、という、一見他愛のないような事にも、
魂が宿って然り。
と、いつも思います。
寒くなりました。
風邪等ひかれませんよう、
皆様にとって、良い1年の締めくくりとなりますよう。