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拍子を意識する事 ヴァイオリン、二胡

こんばんは。7月になりました。
一昨日は、梅雨の合間の快晴。
とても気持ち良かったです。
さて、ここから怒濤の月が始まります。
レッスンも、演奏も
楽しみにして下さっている方々の期待に、応えれるよう、
頑張らねばなりません。
今日、レッスン中に、
指がつった生徒さんがおられました。笑
笑ってはいけませんが、
私もレッスンを始めてから、初の事で
思わず、その瞬間、
生徒さんが、あっ!!
と声を上げて、そこでぷつりと音が止まってしまう、
その様が、何だかおかしくて、
笑ってしまい、
生徒さんも泣き笑い。笑
失礼しました....苦笑
力を抜きましょう!!笑
さて、本題。
曲には、全て拍子記号が在りますね。
この拍子記号、
全く気にせず演奏、練習している人も、
意外に多いのでは、と思うのですが、
レッスンでも、特に多いのが、
3拍子の曲を、4拍子で弾く、
4部音符や、8分音符の多いなかに、
16分音符が入ると、拍の長さが、倍速になったり、
拍、拍子によるアクセントが、全くなかったり。
拍子記号と言うのは、
大抵は、4分の4拍子、それから、4分の3拍子、
4分の2拍子、8分の6拍子、2分の2拍子、
たまに、8分の9拍子、だとか、8分の12拍子、
変拍子だと、4分の5拍子、8分の7拍子、だとかもありますが、
頻繁に出てくるものは割と限られていますね。
これらは、ただ、1小節のなかに、その拍数分の拍が入る、と言う事以外にも、
役割があって、
大まかな、拍子による強拍、弱拍が分かりますし、
曲の速度も、何となく分かったりもします。
例えば、4分の4拍子、と4分の2拍子。
表記的には、どちらで書いても同じ事では?
と思う事、ありませんか?
しかしながら、4分の4拍子より、4分の2拍子の方が、
拍の感覚は、早いんですね。
要は、小節内に、2拍しかない、
そのぶん、4拍子より、早い感覚で拍を感じる、
と言う訳です。
ですから、4分の2拍子、と表記されている曲は、
4分の4拍子よりも、割と早い感覚で拍子を取ります。
4分の3拍子、と8分の6拍子、にも、同じ事がいえますし、
アクセント的な事でいえば、
4分の3拍子と、8分の6拍子は、かなり違います。
4分の3拍子が、普通に、3拍子のアクセント、
強ー弱ー弱 という、拍の強さに対して、
8分の6拍子は、
強ー弱ー弱 中ー弱ー弱
という、長いスパンでの拍の感覚になります。
ちなみに、4拍子は、強ー弱ー中ー弱ですね。
こういう風に、
拍子記号から、読み取れる事は、
かなり多く、
つまり、拍子を見ていない、気にしていない、
ということは、それだけで、
曲を弾く、と言う点からいえば、けっこうアウトな訳です。
それから、
このブログでも、何度も触れていますが、
拍と言うのは、
決して、
弾き始めたところから、始まるのではなくて、
弾き始める前から、流れているものです。
ですから、
例えば私は弾き始める前に、頭の中で
拍子に則ったカウントを繰り返し、然るべきところで弾き始めますが、
生徒さんの弾き始めを聞いていると、
全く何もなかったところから、
いきなり曲が始まる事が多々在ります。
そうしますと、
1小節目、2小節目、3小節目、
どれも、拍、小節の長さは均等では在りません。
微妙な緩急を繰り返し、
7、8小節目あたりで、ようやくリズムが安定する、といった具合です。
それは、もちろん、
曲としては、不具合ですね。
ヴァイオリン、二胡という楽器を弾く、というのは、
ただ、弓を弦に擦り合わせて音を出す、
と言う事では在りません.
それは、ただの、行為。
ですね。
弾いて、音楽をする、
と言う事は、そんな事だけではないから、
楽しくて、面白くて、奥が深くて、苦しくて、辛くて、そうして、嬉しいんです。
そういう、ちょっとしたことを、
どれだけ、シビアに感じれるか、
どれだけ、多くの情報を、一瞬で処理出来るか、
どれだけ、沢山する事があっても、丁寧に音を紡げるか、
どれだけ、心で歌うのと同じように弾けれるか。
そういう事なんじゃないかなあ、
と思います。
7月も、沢山、
山や、谷や、丘や、小川や、絶景を、通り越して、
苦しみつつも、楽しんで、
音楽をしたいと思っています。
梅雨が過ぎれば、夏。
夏は、大の苦手なのに、
この時期、なぜか、次に巡る季節、夏を
愛おしく感じるわけです。
皆様、どうぞお体ご自愛ください。