BLOG

春爛漫

今日は,天気が良く,桜が見事でしたね。
お花見をしている光景が
あちこちで見受けられましたが、
皆さんも,お花見,いかれましたか?
今日は、私はお寺さんでの演奏でした。
なんでも、今日,4月8日は,お釈迦様のお誕生日,
ということで、
お花祭りのお祝いの日でしたので、
それに併せて、
お寺での演奏をさせていただきました。
草津の慈光寺というお寺さんでの,
本堂での演奏でしたが、
演奏立ち位置から、
開け放たれた入り口の向こう見える、
山の上の桜が見事で、
すうっと入ってくる風に誘われながら,
心地良い雅な演奏でした。
慈光寺さんへは、
私が演奏させていただくのは,今年で4,5回目ですが
年々,お参りの方が増え,
嬉しい限りです。
演奏をしていて良く感じますが、
空間の持つ力、
というのは,素晴らしいものがあります。
演奏家だからといって、
演奏できれば,どこでも良い、
という訳ではなく、
演奏にきもちが、持っていけなくなるような場所では、
極力,演奏をしたくない,と思ったり、
そういう場所での演奏を断る演奏家も少なくありません。
もちろん、それは空間の持ち味だけでなく、
バンド編成の場合は、
楽器以外の機材設備などの問題や、音響環境などが良いコンディションではない場合、
クラシック編成の場合は、
特に楽器にダメージを与え易い場所での演奏は,
とかく演奏家は,演奏以外のことに神経を使わざるを得なくなるため
嫌がります。
しかしながら,それらの悪環境を押してでも
やりたい,と思う演奏が、
空間の力。
ということにもなるのかもしれません。
たとえば、
今週末に,植物園での夜桜祭りでの演奏がありますが,
野外ですし,きっと寒いと思う訳ですが、
やはり,演奏するものとしては
かなり,楽しみですね。
そりゃあ、目の前に,夜桜が広がるシチュエーションで
お花見のどんちゃん騒ぎの中での流しの演奏でもなく,(それはそれで面白いんですが。笑)
演奏が,ちゃんと出来る訳ですから,
嬉しいこと限り無し。
です。
話がちょっとそれましたが、
そんなことで、
お寺での演奏というのは,
やはり特別なものがあります。
なんと言えば良いか分かりませんが、
まあ、
「有り難い場所」
という言い方が一番近いかもしれません。
私たちや,来ているお客様も含め、
散漫な気持ちになりにくい気がします。
そうそう、これです。
散漫になりにくい空間、
逆に言えば,一体感が生まれ易い空間、
というのが、私の思う素晴らしい空間力、
ということになりますが、
そういった場所での演奏は、
1回1回が,貴重な体験です。
慈光寺さんは、割と前衛的なお寺で
読経と音楽をコラボさせたり,
お話に,音楽を取り入れたり、
と,色々面白い試みをされており,
こちらとしても,非常に勉強になります。
そんな慈光寺さんでの演奏,
ご住職も演奏をいつも真剣に聴いて下さいますが、
昨年辺りから、
私の演奏が、
お嬢さんから、女性の演奏に変わった,
と、しきりにおっしゃいます。。。。。
自分では さっぱり分からないなりにも,
もちろん、、、
嬉しいんですが,,,、、
ですけど、、、、
私,今年で35になりますし、、、、
もう少し,早く、
おとなの女性の演奏になっても
良かったですのに,,,,,
でもその言葉を聞いて、
生徒さんも同じだな,
と思いました。
日々,少しずつ変わっていって
良くなった、
といっても、生徒さんたちは全く同意して下さいませんが、苦笑
そういう日々の少しずつ起こる
自分に同化していくような
変化というものは、
自分では分かりにくいものなのかもしれません。
自分も含め、
生徒さんたちのそういった日々の細かい変化を
見逃さずレッスンできたらな,
と帰りながら思った,春爛漫の演奏でした。