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暗譜について ヴァイオリン 二胡

先日,とある演奏会場での
二胡の演奏途中に,
自分がレッスンを受けた際、
あまりに中国曲を覚えて来ないので師匠に呆れられ、
1曲,覚えるまでレッスンに来なくていい、と
言い渡されたことがあるという話をしたら、
聴いておられた方が、
演奏後、
「私は、二胡を習っていますが、
今まで一度も曲を覚えてレッスンに望んだことは
ないのですが、良くないんでしょうか。」
と,話しかけてこられました。
良くないんでしょうか,
といわれると、
ぐっと言葉に詰まるんですが,笑
どちらが良いかといわれれば、
やはり、
暗譜の方が,良いに越したことは無いと思います。
まあ,もっと言えば
必要か,必要でないか、
ということかとも思いますが、
覚える必要性を感じれば,覚えたら良いと思います。笑
私は,自分の演奏時
譜面を見ながら演奏することをあまり好みません。
ですから、必要に応じて
出来る限り暗譜するようにしています。
しかしながら、
中国曲となると、
暗譜がなかなか難しくなります。
中国曲を弾いていて感じることは,
同じようで違う弾き回しが,多い
ということや、
難解な装飾音や滑音フレーズが多い,
つまり、旋律的に音と音の間のフレーズが多い、
ということです。
ですから、嫌というほど
弾き込まないと,中国曲は,自分の場合ほとんど,頭に入ってきません。
それは、かなり自分が好きな曲でも,です。
もちろん,好きな曲というのは
結局,自分で何度も弾くので、覚えていく訳ですが、
それにしても、、、、、
と思い,考えていましたら
最近,思い当たることの一つが、
数字譜の暗譜。
ということについてです。
つまり、
私は,小さいころから5線譜には慣れ親しんでいますが、
数字譜に接したのは、大学に入ってから。
と、かなり譜面の接している時期や期間に差があるということ。
そうして,こちらが,もっと大きな要因と思っていますが,
数字譜というのは,
絶対的な音の表記ではなく、
ドの音の設定により、音程が変化します。
ですから、譜面を視覚的に暗記することが
非常に難しいのでは,
という,ことです。
そこまで考えましたが、
かといって、では
二胡譜を5線譜に書き変えれば
暗譜するのかというと、
実際やったことがありますが,
何だか,変なんです。苦笑
変,というのは、
二胡譜を5線譜で見ることの違和感、
とでも言うんでしょうか。
ヨーグルトをお箸で頂くような感じ。
といえば,分かり易いでしょうか。(分かりにくい上になんか違う,,,笑)
こうなると、もはや
感覚オンリーの話かもしれませんが,
やはり、
数字譜での、G調の、1の音,ド
と、
5線譜の、ソの音,
は,理論上,同じことですが,
私にとって,もはや完璧に違うものなんだと
感じる訳です。
二胡譜を見ることでしか,
二胡の中国曲は
表現できない,
と思う訳です。
そんな訳で,出来ないながらも
覚えていくしか無い,
というのが,私の結論ですが、苦笑
かといって、中国曲ばかりの演奏、
という演奏スタイルでもないので、
中国曲に関しては
自分の必要な範囲でやっていく,
というスタンスをとり続けていますが,
二胡をする以上,
そうして自分が日本人である以上、
中国曲は、
永遠に学んでいかなければならない分野でもある,
と、感じるとともに、
そこを、
もっと引き伸ばし,
自分の分野へと繋げていけれたら、
と思っています。
日々,精進。  ですね。笑
写真は,ブログのお話と
全く関係ありませんが、笑
先日、ちょうど時間が合うということで、
生徒さんお二人とお食事をご一緒さしていただいた時に,パシリ!
大変楽しいランチタイムでした。
春の御膳は、すごいボリュームで、笑
とっても美味しかったです。
春爛漫の4月になりますね。
これからの季節、楽器を弾くのが
また,一段と楽しくなる時です。