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中村哲 ドキュメンタリー

5月最後の日、中村哲のドキュメンタリー、
荒野に希望の灯をともす

の再上映会に行ってきた。

今でも、丸山直樹のドクターサーブを読んでから知った、中村哲という人間、
彼の本を読んだ時の、そうして凶弾に倒れ亡くなったことを知った時の驚愕はそのまま。

感じている思っている、かつ本当に必要と思うことを的確に言葉にする、と言うのはかなり難しく時間がかかる。

自分の信じてしている事が、
思いもよらず他者を傷つけてしまったり、齟齬が生じたり、はたまた人の賛同を得られる事が出来ないことなんて、
生きているとその方が圧倒的に多いかも知れない。
そのような時に、
それでも心と体の思考を止めずに必要な取捨選択をしながら、冷静に考え続け行動し続ける事が出来るか。

きっと相当辛い。
きっと相当辛い。

でも。
出来ないことをただ並べるよりも、
出来ないことをどうやったら出来るようになるかを考えることを選びその出来たことを人と一緒に喜び続けて在りたい。
自分がいつも、周りの人たちと自然と繋がっていることを理解し感謝し続ける。

平和というのは、
戦争だけじゃない。
生き物は全て自然に生かされているという事が分かってなければ、生き物の、そうして人間の平和はない。
という中村哲の言葉が、
歳を重ねる事にわたしの中で重く深く受けとめ考えずにいれない。

最早自分たちの正義や欲望のために戦争なんかしてる場合じゃないと言っているように感じた。

人は知ってか知らずか、
自ら進んで
賢くも愚かにも、なる。

道は続く。

5月は考えずにいられない事が多かった。
自分のことも。
周りのことも。

そうしてやはり、
個から公から大自然まで、
多分、全ては繋がってる。

そんなイメージで。
生きてる。

広い広いどこまでも続いているカラカラに干上がる荒野を、
歳を重ねるごとに、仏の様な柔らかな顔つきになっていく中村哲の目を、
何度も何度も思い出す。

it’s my life.