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2022年になって

年が明けてあっという間に1ヶ月が経とうとしています。
1月は本当に昨年の12月の忙しさは何だったのかと思うくらい演奏的にはガラガラで、レッスンもほぼオンライン。
当面はこの波のような状況が続くのだろうなぁ。と新年早々うんざりしていますが、愚痴にエネルギーを使うくらいならと、張り切ってシーズン到来の雪山登山をしています。(別に張り切らなくても登山ばっかりしている。笑)
お陰で先週の土曜日に、とうとう今季初の大山への雪山山行が出来ました。

雪山登山2年目のまだまだ新米ですが、去年と違う点がいくつかあって、
一つはアイゼンやピッケル、トレッキングポール、ワカン、そういった登山の装備を事前にちゃんと使い方や不備がないかチェックをするようになったこと、
それから行く先々でどの装備が必要かを自分で考えるようになったこと、
それから雪山に対する経験値と体力。
まぁ、こんな当たり前みたいな事をすごい事のように言ってる時点でまだまだな恥ずかしい人なんですけど。。。🤣

土曜日に行ったルートは昨年行った剣ヶ峰という立入禁止区域のルートに加え、そのルートに直登して入ること、
それからその先のラクダの背と言われる、やせ細った尾根を抜けて弥山と呼ばれるいわゆる一般的な山頂へ抜けることが加わり、かなりの体力が必要でした。
特に剣ヶ峰からラクダの背へ向かうルートは、そこまでの体力消耗が半端なかったので進んでしまうともうそこから引き返す体力は無くなるためかなりの真剣勝負でした。


それでも行って無事に帰ってこれたのはご一緒した野村さんとこうへいさんのバディとしての信頼関係と自分の経験と体力に尽きると感じました。

先日、ラジオに出演した際、
登山と音楽と何か通じるものがあるのでしょうか?という質問をパーソナリティの方から受けました。
時間の都合上私は、自分の思いを短く端的に上手く伝えれずもどかしい思いをしましたが、
つまりはほとんど同じ。
ということが言いたかったんだと思います。
もっというなら、登山も音楽も人生も。

事前準備に始まり、
必要なもの、ことの取捨選択、
誰と歩むのか、どんな人たちと苦楽を共にするのか、
それを一緒にした時、辛いことも楽しいことも自分の事として一緒に分かち合えるかどうか、
それらを成し遂げるために、日々の鍛錬を忘れてないか、
自分の経験を積み重ねる努力を惜しんでないか、それを土台にして更なる挑戦をし続けるかどうか。

全く、驚くほど同じです。

ただそれが、生死と直結しているか否か、だけだと思うにつけ、
音楽と私の人生もまた、いつもというわけにはいかずとも、生死を分けるもの、くらいのシビアに捉える感覚を持っておく必要があると、再確認した登山でした 。

そうしていつの日か、登山ライブツアーを世界を舞台に出来るように。
という思いを強くした2022年の初大山山行のタケウチフミノでした。

皆様にとっても今年という年が笑顔を忘れず、心身共に前に進める年でありますように。

救助隊ルートというところを登っていきます。正規のルートではないので人がほとんどいません。😇
稜線を抜け、剣ヶ峰への直登ルートを登っているところ。かなり急です。
お天気が良く絶景の中を登ります。
ここが、剣ヶ峰。山頂碑は雪に埋もれて全く見えません。
まだまだ続きます。
手前が核心部の一つ。左は雪庇のところを注意深くバックステップで降りていきます。
弥山山頂へ到達。バディの野村さんとこうへいさんと。ありがとうございます!
雪庇とわたし。おまけの写真

幸せに生きよう。