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拍の長さについて ヴァイオリン、二胡


3月になりました。
モノトーンだった世界に、少しずつ、鮮やかな色味が差し込んできて、
後1ヶ月もすると、華やぐ季節と成りますね。
冬の好きな私は、もう1度くらい、雪景色を見たい気もしますが、
それでも、春爛漫は、大好きですので、
今から待ち遠しいです。
さて、写真は
生徒さんのレッスンの時に私が、
生徒さんの譜面に記したものです。
拍の問題、というのは、
非常に大切な問題ですが、
レッスンでも良く感じますが、
そこに、弾きながらしっかり意識を向けれる人は、なかなかいません。
まず、拍子の問題。
この写真での説明は、4/4拍子での、説明ですが、
拍子と言うのは、
1、2、3、4、
と、カウントしたとして、
その次の拍は、何だと思いますか?
当たり前、と思うかもしれませんが、
1。ですね。
1、2、3、4、
まで行ったら、その次は、
また、1、2、3、4。
つまり、図で書いているところの、Cの部分は、
次の1。
その繰り返しです。
では、演奏する時に、それを考える人は、どのくらいいるでしょうか.
レッスンの時に、
私は良くそこについて、言及しますが、
生徒さんは、
聴いていると、
1、2、3、4、5、6、7、8、9、、、、、、
というカウントで弾いている様に、聴こえます。
曲を聴いて、
人がその曲に、ノル。
という言葉を使いますが、
その、ノリ というのは、
拍子が大いに関係します。
4拍子の場合、
4拍目の次は、必ず、1拍目に戻りますが、
その、1拍に戻る、輪廻性、が
ノリ、を創り、人を心地よくさせる要素の一つと成る訳です。
その逆、どこまでも、続いていく、増えていくカウント、というのは、
ある意味、不安定で、不安要素を生みます。
ですから、曲に、ノリ、がなくなり、
ダラダラと聴こえる、という訳です.
それから、もう一つは、
拍の長さ。です。
1拍の、音価は、1から2拍、2から3拍、3から4拍、どれも、等しく同じです。
ですが、生徒さんたちが、忘れるのは、
4から1拍。この部分です.
写真に書いた、Bの部分は、4拍が、次の1拍まで、伸びる音価の途中ですが、
これを大体、Bあたりの部分で、
次の1拍目に、行ってしまう人が、とても多い。
それは、つまりは、4拍子をきっちりカウント出来ていない、
という事にも、繋がる訳です。
拍子を、点
で、意識すると、
そういうことが起こりやすくなる気がします。
拍は、あくまでも、イメージとしては、
点、ではなく、
次の拍へ繋ぐ、弧を描く、曲線の長さです。
そこが、イメージ出来ているかどうか、
が、拍子をカウントする意識に非常に深く、繋がっていると思います。
拍子が、あわない、
という事は、人と一緒に音楽を出来ない、
ということです。
拍の感じ方の違うもの同士が、一緒に演奏しても、
どんどん、ズレが生じるばかりです。
でも、音楽って、
いろんな人と一緒に弾けると、
楽しいですよね.
譜面と同じで、それは、知らない者同士が、
一瞬で、同じ情報を共有し合える、アイテムです。
ですから、譜面は、読めるに越した事はなく、
拍は、カウント出来るに越した事はない、わけです。